第１話 フロン編 №１

３０年前の小雨ふる夜、

めずらしく主人からの帰るコール
「おみやげ持って帰るからお楽しみに～」

待つこと１０分。

ジャンパーの中に隠して・・・

出してきたのが、
クマのぬいぐるみ？　えっ？
動いてる～
　
我が家の家族、第一号！

会社を出て車までの間にある
お風呂屋さんの前
ちょこんと座ってたんだって

「やった～！」

なぜ、やった～　かと言うと、話せば長いけど・・・

会社の近くのお肉屋に立派な秋田犬が何頭もいた。
散歩姿がやけに目について　ホ・シ・イ！

「絶対あの犬の仔や！」

疑うことなくササーッとお腹の中。
ドロボウやろ！

まぁこれが、後に大笑いの元になるんですけど。

しかし私の腕に抱かれたら、もう私のモン！

風呂屋の前＝フロンと名が付いた。
こげ茶の霜降り柄・足は太い・ころっころっ
秋田や、秋田～！

翌日

まずは健康診断に獣医さんへ・・・
「秋田犬やなぁ～」　「やっぱり～」

その夜はカ・ン・パ～イ。
単純な夫婦！

それからは楽しい日々、

秋田犬の飼い方の本まで買ってきて
勉強しながら、感心・感心。


　　　　　　　　　　　　次回につづく