カメロン編 （続） №６

そろそろ寒～い冬です！

準備です。

教えてもらった記憶をたどりながら、

水槽の水を捨て、半分まで土をいれ、

さぁ、カメロンを真ん中に置いてあと半分の土を・・・
恐る恐るかぶせていく。

だいじょうぶ？　いいんかな？　

不安　不安

８分目まで土をいれ終わって、上に少し草を敷いて・・・
水をかけて、つちを湿らす。

完成！

春は遠いよ。生きていてね。

実際のところ、ホントにこんなんでいいの？　ウソでしょう！
と思ってました。

土が乾かないように時々水をかけてって聞いてたけど・・・

長い月日、忘れることもあって、

カラッカラッになることも

土だけの水槽が気にはなるし、何も見えないし覗いては、
生きてるハズない。絶対ない！何度思ったことか。

この時だけは、時間の流れるのが遅かったな。

やっと春。

春だよ～！

まだ、　まだ、　まだ、　いつ出てくるの？
やっぱり出てこないの？

どれだけ待っただろう。　ある日のこと・・・

土の表面にヒビが！

生きてる～　と思う。（半信半疑）
出てこない。なぜ・・・・・

しばらくして、だんだんヒビ割れがおおきくなって、

おはよう～！　ひ・さ・し・ぶ・り

この時の感動は、今も忘れていない。

また、

カメロンとの生活が戻ってきた瞬間でした。


　　　　　　　　　　　まだつづく
　　　

カメロン編 №５

フロンも廊下から玄関へ・・

あきらめてもらいました。

そこで、部屋の中が寂しくなったモンで

ふと思い出した！

以前に勤めていた同僚の家で体調２０cmくらいのカメを飼ってて
そのカメが名前を呼んだら来るし、冬になれば冬眠させるって！

まさか～と気になってたことを・・・

挑戦や！

さっそくホームセンターで体調５cmほどの石亀だったか草亀だったか
深さ１５cmの小さな水槽と餌といっしょに買ってきた。

水槽の片方半分に土をいれて休憩場所あとは水と草でお家が完成！

名前はカメロン。

最初は水の上に餌をいれて食べてたけど・・・
ゴハンを教えようと、水槽の端をたたいて、

「カメロン、ゴハン」「カメロン、ゴハン」

繰り返してたら、そのうち水槽をたたくと
寄ってくるようになった！

顔を見るたび「カメロン」「カメロン」と呼びかけてると
警戒心がなくなってきて、近づくようになった。

こんどは直接ゴハンや～。

指の先に餌をくっつけて、「カメロン、ゴハン」と
何度も何度も繰り返してたら・・・

食べた～！　ヤッタ～！

可愛いヤン、この子。な～んて母ちゃんになった気分。
そのうち誰の指からでも食べるようになった。

そうこうしてるウチに、

そろそろ冬がやってきました。

さぁ新たな挑戦です！



　　　　　　　　　　　　次回につづく

フロン編 （続） №４

家族が増えるのはいいんだけど、
用事も増える。

てんや、わんやの日々が幾日も過ぎていった。

子供達もワンちゃん大好きっ子に！

お姉ちゃんの方は優しいからいいんだけど・・・
問題は下のやんちゃ坊主。

ある日のこと、
３歳ぐらいだったと思うんだけど、
工作用のハサミで遊んでたみたいで、

フロンの耳を切りにいったものだから・・・

さぁ大変！！

フロンが怒った～　やんちゃ坊主大泣き～

飛んでいったけど幸いにも噛んでなかった！！
信じられん、我が子ながらその行動にはビックリ。

しかし、事はそこで終わらない・・・
夫婦喧嘩のはじまり、ハジマリ～

当然、一番悪いのは監督不行き届きの私なのは

百も承知なんですが、

「いくらフロンでも、耳切られそうになったら怒るやろ！
　切りにいった方が悪いでしょ。」

「いや、何があろうと飼い主に怒るんは許さん！」

「それは、フロンが災難やろ～」

「お前は、子供が噛まれて大怪我しとってもそう言うんか！」

「フロンは噛んでない！ケガもしてない！」

と、フロンをかばう私って変？

「そんな問題違う！」

「どんな問題なん？」

「ずっと目を離さんと見とけ！」

「いっぱいする事あるのに！」

今でも私、こだわってるん。
家庭犬でもちゃんとシツケできてたら、耳切られそうになっても
ガマンするんかなぁ・・・

ガマンしている犬、見てみたいなぁ！



　　　　　　　　　　　　　　　　　次回よりカメロン登場

フロン編 （続） №３

結局、秋田犬でも甲斐犬でもなかったけど・・・
とても可愛いといえる顔でもなかったけど・・・

賢くて穏やかな性格で吠えることもなかった。

ヒマさえあれば・・・（ずっとヒマ）
窓から顔を出して、表通りを見ていたモンだから、
みんなに声をかけてもらい、

近所のアイドルになってた！

自分が犬だという認識も薄く
自由気ままに生活してたんだけど、

フロンにとっては
大問題発生！！

かぁちゃんが妊娠！

さぁ大変！！

小型犬ならともかく、中型犬以上の犬を
座敷で飼うなんてそうはなかった時代。

跡取りに子供が出来るとなったら・・・

犬は座敷に置くな～
かぁちゃんは、念のために血液検査だ～

そんなことになるんやね。

結果は何の異常もなかったけど！

広い庭があるわけでもなく、
取り合えずフロンは廊下へと・・・
生活が一変！

今日から犬になるんやで、と言われても
迷惑で災難なハナシやったね。

しかし、そう都合よくは・・・慣れるまで

啼くわ、わめくわ、戸をガリガリ「入れて～！」
「入れろ～！」のお願いコール。

戸が壊れそうやし、ウルサくて近所迷惑。
側で怒ったり、なだめたり、言いきかせても、

聞く耳持ってくれん！

かぁちゃんも胸痛かったよ。
ツラかったけど、寝不足になって腹も立ったわ。

アキラメルのに、３日かかった。

無事女の子が生まれ、２年後には男の子と、
家族が増えていったんですが・・・


　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　次回のつづく

フロン編 （続） №２

クマのぬいぐるみのような秋田犬のフロンちゃん。

その時、３ヶ月くらいの女の子。

暇さえあったら触り、
休みの日は散歩三昧！
そんな日々を過ごしながら

ある日のこと

問題発言が・・・

初めての狂犬病の注射の日、
公園に来てくれてた獣医さんが
この犬＂カイ犬＂やな！

え～っカ・カ・カイ犬？

秋田犬と思ってるんですけど～

＂秋田にしてはちょっと足が細いなぁ、カイ犬やな！＂

?　？　？　家に帰り・・・

夜、主人の帰りを待ち、報告。
さぁ、そこで百科事典の登場！

＂甲斐犬＂希少価値あり。

主人が喜んだ、喜んだ、２度目のバンザ～イ！

秋田よりもっとええやん。

ホンマやろか？と思いつつ
信じる者こそ救われるの精神で・・・

あ～単純。

それからどれくらいの月日
甲斐犬として気分よく育てたかは、定かでないけど・・・

いつの日か頭をかしげることも多くなり

結局は

雑種や、絶対雑種や～！

そりゃそやな、秋田や甲斐犬が雨降る夜に
外におるはずないわな。

誰が悪い～ん。

しかし、３０年たった今、気がついた～
きっと初めての登録は甲斐犬やったんやわ。

暇つぶしのいい夢もらったね。

ここまで育てたら、
秋田でなかろうと、甲斐犬でなかろうと
可愛いモンは可愛い

ということに落ち着いた。


　　　　　　　　　　　まだまだつづく